マエストロスタッフブログ

家事屋のお仕事:アーカイブ

海外の家事代行事情①アメリカ編
2009年5月 8日 01:39 | トラックバック(0)

最近他社さんもブログを書いているようですが、あんまり個人的なつぶやきばかり書いても仕方がないので、少し仕事に関するテーマで書いていこうと思います。

もう4年も前になりますが、私がこのサービスを始めるにあたって、まず調べたのが海外の事例でした。この中で印象的だったのが、①アメリカ、②香港、③ドイツ(ほかヨーロッパ)です。

今回から3回に渡って簡単にリポートしていきます。
初回はアメリカです。

アメリカでの家事サービス(Housekeeping/Maid service)は、ざっとWebを調べただけで100を超える業者が見つかるほど盛況で、maid serviceという言葉も一般的な用語として認知されています。

アメリカは80年代前半から女性の社会進出が進み、現在では女性管理職の割合が30%にも上ります(2007年 厚生労働省調査 ちなみに日本は6.9%と約1/4)が、この女性の社会進出を支える生活支援サービス一つとして、メイドサービスは発展してきました。

■市場
Freedonia Groupが発行する調査資料によると、家事サービスは家庭向け清掃サービス需要の内40%を占め(2006年)、年率7.2%で成長を続けている市場であり、その市場規模は何と$6Billion(6000億円)にも上るとのこと!ただ、大手の事業者のサービス内訳をみると、いわゆるハウスクリーニングも入っているようなので、これらの総計と見るのが正しいと思われます。

■顧客と労働者
rising number of dual income families who do not have the time or inclination to perform basic household chores..とあるように日本と同様にアメリカでも主要な顧客は時間のない夫婦共働きのようです。また、参入業者(FC含む)が増加するにつれ、価格が下がり、そのことがより多くの顧客を生む結果になっている、というのも同じ状況であるといえます。

アメリカは21世紀になっても人口が増え続ける唯一の先進国ですが、その増加を担う移民層が当業界の主要労働力となっています。Webで見る限りでは北部ではアジア系が、南部ではメキシコ系が多いようです。個人的には出身国によって、だいぶ性格というか繊細さが違うと思うのですが、同じトレーニングで大丈夫なんでしょうか...。

■サービス形態と価格・品質
日本では、集合住宅に住む人が主要顧客であるため、スタッフ一人が作業を担当することが多いのに対して、アメリカでは戸建て住宅が多く、2~3人組みで車に乗ってサービスを行うのが一般的です。事業者によってはかなり専門的な機材を持ち込む場合もあるようで、ほとんどハウスクリーニングの定期サービスと言えそうです。価格はスタッフ一人当たり35-60$/hourというのが相場のようで、日本と大きくは変わりません。前述のように機材を持ち込むのであれば、割安といえるかもしれません。サービスの品質は不明です。ネットの口コミを見るとどのFCに関しても文句ばっかりですが、利用者数自体は増加しているところを見ると、満足しているユーザーの方が多いはずです。

■事業者
アメリカのメイドサービスは、個人契約を除いてほとんどが派遣形態であり、家政婦紹介のような斡旋形態はあまりみられません。口コミを見ると不穏な書き込みも多く、悲しいことに盗難を警戒しての結果のようです。さて、FC大国のアメリカならではですが、年間の売上が$100million(100億円)を超えるFCがゴロゴロしています。代表的なところでは下記のようなものが有名です。

JAN-PRO(NFC:700  , EAS:$175mil)
MAID TO PERFECTION(NFC:305  , EAS:$75mil)
MAIDS INTERNATIONAL(NFC:935  , EAS:$100mil)
MERRY MAIDS(NFC:1256  , EAS:$47mil)

日本で最大手がダスキン&メリーメイドの60億前後で、2番手ははるかに小さくなってしまうことを考えると、非常に大規模であるといえますね。

というわけで、次回は香港を取り上げてみます。



最近の家事代行業界状況
2009年4月17日 00:30 | トラックバック(0)


すっかり間があいてしまいましたが、また少しずつ更新していきます。

さて、久々の更新ということで業界の概況を少々。
世の中不況の嵐が吹き荒れております。

家事代行の業界はというと、私の知っている限りでもほとんどの会社で大なり小なり影響を受けていまして、特に

・上客であった金融筋の方々が大打撃(特に外国人expertの方々)
・上客であった不動産筋の方々が大打撃
・上客であった自動車関連の方々が大打撃

というわけで、まさにトリプルパンチ!

これが去年から今年2月頃までの状況でした。
3月に入って若干持ち直しましたが、去年の今頃に比べると各社とも問い合せはだいぶ減ったのではないでしょうか。

そんな状況を裏付けるかのように、去年の夏頃から一部の会社から超格安プランが登場してきました。中には1,650円/時間(ただし3時間以上)というものまで登場し、もはや完全にレッドオーシャンの様相を呈していますが、本当に値下げに見合った効果があったかは疑問です。というのも弊社も負けじと格安キャンペーンというものを3月限定で実施したのですが、どういうわけか問い合わせはベーシックばかり。サービスの特性上「安かろう悪かろう」が積極的に理解されていると捉えていますが、果たして真実やいかに。

サービスの内容については、大きなイノベーションは見られません。見せ方、露出量に多少の差はあれども、どこも似たり寄ったりです。検索エンジンを主軸としたWebでの販促がすっかり定着した一方で、各社特徴を出しかねています。新規参入業者のHPを見ても、既存業者のそれとほとんど変わりありません。

こうした中で、今年後半はサービス単体のレベル向上以上に、便利な利用の仕方について、より具体的な見せ方が重要になってきます。どれだけ深く、細かく、お客様の「困ってる」ストーリーを考えていけるかが勝負の分かれ道になるはず。

もう一度コンセプトを見直す時期が来たということだと思います。

これって結構と時間のかかる作業なんですが、スタッフ集めてやりなおさないとなー。


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家事の費用対効果
2008年6月30日 22:45 | トラックバック(0)

当然といえば当然ですが、家事屋の会社には、「掃除(洗濯)が好きです」というスタッフが結構います。

「なんで掃除が好きなんですか?」と聞いてみたところ、あるスタッフが答えました。

「すごく手軽に達成感を味わえるから。」

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掃除や洗濯といった家事の類は、かけた時間に対する効果がとても明確です。

1時間ランニングをしても、自分が痩せたかどうかは分りません。同様に、1時間英語の勉強をしたからといって、自分がどの程度英語が上達したかもなかなか分かりにくいものです。しかし、1時間掃除をすると1時間分だけ部屋がキレイになります。これはペースの違いはあれ、とてもわかりやすい成果です。

費用対効果という概念は、投資に対するリターンの割合を示すものなので、やや意味合いは異なりますが、それでも短い時間で気分的にスッキリできる、という意味ではコスパの高い行動であるといえます。


しかし、結局は単純労働なので、掃除のコツのようなものがつかめてきて、同じ時間当たりに出来る作業量は増えることはあっても、「かけた時間×自分の腕」分しかきれいになることはありません。人間の運動能力には限界があるため、どれだけ効率的に掃除や洗濯を行ったところで、2倍の速さで掃除をすることは出来ないのです。今流行りのレバレッジが利かないのです。
※旦那さんに命令してレバレッジを利かせるという裏ワザはあります。

というわけで、

何が言いたいかというと、

あまり無茶な作業量を要求されても対応出来ません!

ということでした・・・。

ご理解のほどよろしくお願いいたします。

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家事屋では不評であるGoogle Appsとその対策について
2008年6月25日 23:22 | トラックバック(0)

家事屋では6月に入ってメールサーバーをロリポップからGoogleに変えました。

理由は、
・ロリポのスパムフィルタがヘボくて、お客様のメールをはじく。
 (特にHotmail弾きます)
・↑なのでやむを得ず、スパムはクライアントのフィルタを使うが、
 そうするとサーバーのメールがすぐにパンパンになってしまう。
・↑なので、申込フォームが不安定になる。
・あと携帯からのWEBアクセスが出来ない。

といったところで、いずれもかなり致命的です。

そんなわけで、メールサーバだけGoogleAppsに移行したのですが、ここでもやはりいくつかのトラブルが。

・ネームサーバがロリポップのものを使う前提になっているため、
 MXレコードだけ変えても配信先が変わらない。
・ロリポ内にメールアカウントの設定が残っている場合、
 ロリポ内に設置したCGIのメールフォームからは、そちらを優先的に
 見に行ってしまい、Googleに問い合わせメールが来ない。
・POPでクライアントからメールを取りに行く時には、recent:という
 オプションをつけないと、読み込まれないメールがある。

おかげで社員の一部からはかなり不評でした。

NSについては、しょうがないので、ドメイン自体のNSを他社に変えました。2つ目のCGIからのメールの件については、ロリポのサポートに問い合わせても有意な答えを返してくれなかったので、しょぼいですが諦めて転送で対応してます。3つ目のオプションはヘルプに書いてあったのですが、気づくまでにかなり時間がかかりました。

と色々ありましたが、無事に変更を終えて、今は6Gのメールスペースを悠々使っている毎日です。

しかし、以前と比べてもメールのレスポンスは若干落ちているような気がするし、たまにサーバにつながらずにパスワード入力画面が出てきたりするし、Googleだからといって超安定というわけでもないですね。

まあM田さんに文句を言いつつ今後に期待です。

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家事屋の奇縁
2008年6月14日 23:34 | トラックバック(0)

今度、某大手商社のI食品様が生活サービスを始められるのですが、マエストロはそのサービスのサプライヤーをやることになっておりまして、昨日そのキックオフが開かれました。

こじんまりとしたキックオフではあったのですが、ご参加の皆様は闘志に燃えており、とてもモチベートされる会でした。新しいことを始める時というのは、人間誰でも光り輝くものですね。

ところで、そこでI食品様の社長様がいらっしゃったので、ご挨拶をさせて頂いたところ、話の流れで私の叔父の一人と同級生だったことが判明。その昔祖父の家で野球をして遊んでいたなどというエピソードまでお話頂き、なんとまあ狭い世界だなあと実感いたしました。

今の実家もそうですが、祖父の家もかなり特殊な作りだったので、それを知っていてくれるというのはなかなかうれしいものです。

そんな意外な御縁もあったので、気合いを入れなおして頑張ろうと思います。

ちなみにI食品の社長様は大変ノリの良いかたで、ヒゲメガネのコスプレもやって頂き、商社魂を見せつけて頂きました。(家事屋はハゲヅラでした)



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