マエストロスタッフブログ

家事屋の徒然草:アーカイブ

オジの急逝とがんで亡くなる仕組み
2010年11月16日 09:53 | トラックバック(0)

さて、以前ついーとした母方のオジが昨日亡くなってしまいました。見つかったのがつい先日だったので、ホントにあっという間です。ガンが見つかったため、私の従兄にあたる娘は結婚の予定を来週末に早めて、なんとか間に合うかなと思っていた矢先の出来事。ひたすら悲しい。

運良く、今際の際に立ち会えたのですが、苦しむことなく、徐々に弱っていって心臓が止まる、という最後でした。ガンの最後は、もっと壮絶なものだと思っていたのですが、うまいこと緩和療法してくれて良かったです。しかし、大出血をするわけでもなく死ぬと言うのは一体どういうことなんだろうかと考え、嫁に聞いてみました。

ガンは細胞の異常増殖なので、ガン細胞自体が毒性を持っていたりすることはないらしいんですが、増殖してくると、サイトカインとかいうホルモン的な物質を血中に出して、それが体中の毛細血管につまってしまい、徐々に臓器に酸素がいかなくなって、多臓器不全に陥るということらしいのです

しかも、血管がつまると、体は血栓が出来た状態と勘違いして、血液をサラサラにする物質を大量に放出するらしく、そうすると今度は逆に出血が起きて、多臓器出血みたいなことにもなってしまうと。抗凝固剤も凝固剤もつかえないデッドロック状態になってどうしようもないと、そういうことらしいのです。

専門知識があるわけではなく、かつ、涙ながらに断片的に話を聞いただけなので、多分誤って理解していると思いますが、それにしてもこの仕組みを聞いた時、オジが徐々に力を失っていって、最後に心臓が止まるというプロセスにまさしく当てはまる感じがしまして、とてもなるほど感がありましたね。

それにしても、毎日お酒を4合+タバコを2箱も吸ってたら、そりゃ食道がんにもなるわなと思いつつも、やはりもう会えないと思うとひたすら悲しいです。オジは三菱商事のころ、ネチネチといやらしい上司に腹が立ってガツンと殴ってしまい、四国に左遷されたという話が微笑ましく思い出されます。冥土で乾杯。


羽生とTigerの名人戦
2008年6月21日 17:31 | トラックバック(0)

去る6月17日、Sandiego Torrey Pines G.Cで開催された全米オープンでTiger Woods(33)がR.Mediateを壮絶なプレーオフの末打ち負かして、トリプルグランドスラムを達成したのと日を同じくして、山形県天童市の「天童ホテル」では将棋界のタイガーこと羽生善治(37)王座・王将(と書くらしい)が、森内俊之名人をやはり激闘の末打ち負かして、永世称号である「十九世名人」の称号を手に入れました。

家事屋は将棋には明るくないのですが、弊社の社員の一人が非常に将棋好きであり、この名人戦のことも熱く解説してくれました。ゴルフと将棋では全く異なる世界ながら、話を聞いていると、この二人にはいろいろな共通点が見えてきます。

・共に恐ろしい集中力
・共に対戦中、相手に与えるプレッシャーがすごい(対戦相手曰く)
・共に終盤(グリーン周り)に強い
・共に逆転勝ちが多い(「羽生マジック」「タイガーチャージ」などと呼ばれる)
・共に持ち技が多く、局地戦に強い
・共に我慢強く、ピンチの時ほど冷静
・共にプレッシャーに強く、勝ちを左右するような重要な場面でミスを犯さない

一流の勝負士が備える条件というのは古今東西を問わず同じだなと思わせる項目がずらり並んでいますが、技術的な要素というよりも、より精神的な要素に多くの共通点が見られます。やはり、最後に勝負を決めるのは精神力、本番で実力を出し切れる力、ということなのでしょうか。そういえばゴルゴ13も言っています。「・・・いくら訓練を積んだとしても、それだけでは相手を倒すことはできない・・・。」

羽生は分からないのですが、タイガーをはじめ、一流のアスリート達は必ずメンタルトレーニングを行っています。これにはヨガのような瞑想を通じて、不安を消すようなものから、自己暗示に近いようなものまで各種あるようです。以前あるスポーツ選手のインタビューを読んだ時にも、「自分は昔から基本的に意志が弱く、重要な試合が近づくと練習から逃げ出したくなり、ついついプレステをしてしまうのだが、これも訓練によってだいぶ改善された」というような内容のことが書いてありました。(余談ですが、自分もよくテスト前になると、勉強をしなければならないのに無意味に部屋の掃除などを始め、疲れきって充足感と共に寝る、などということがよくあり、未だにその傾向は変わっておらず、現に今も明日締め切りのドキュメント作成を別ウィンドウで立ち上げたまま、ブログなどを書いております。)

仕事においても練習(?)は重要ですが、本番で実力をだせなかったら負けは負け、出直してこい、という厳しい場面が世の中にはいくらでもあります。我々もスポーツ選手を見習ってメンタルトレーニングを仕事に取り入れると良いかもしれませんね。

*後で分かったことですが、タイガーはこの大会の2週間前に左足の脛骨が断裂していたのを発見したにも関わらず、思い入れの深いこの大会のために無理を押して参加したそうです。つまり、試合中常に激痛だったということです。勝負の鬼としか言いようがありません。どうりでTショットがブレるなと思いました。

家事屋とHedwigと愛に満たされない全ての人間と
2008年5月18日 15:50 | トラックバック(0)

Hedwig and the angry inchという映画がありまして。

東ドイツで生まれた少年が、駐独米軍兵に見初められて、性転換後に同性婚をして、アメリカに移住した後紆余曲折を経てロックシンガーになるというお話ですが、この中で使われているThe Origin of Loveという楽曲が、不思議な映像と相まって非常に心に残ります。

プラトンの『饗宴』の一節からなるこの曲の中では人間の起源、そして人が人を愛する理由が歌われています。

その昔人間に性別はなく、4本の足と4本の手を持った、男と女が背中合わせになった一つの生き物であったそうです。力をつけた人間を恐れた神が、戒めとして人間を二つに引き裂き、そのため人間は2本の手足を持つ男と女に別れました。もともと一つの生き物であった人間は、自分が半分にわかれてしまったため、常に不安であり、孤独であり、失われた片割れを求め続けるのです。そして、男性と女性が「運命の」自分の片割れを見つけた時、また再び一つになろうとする行為、それがLoveでありSexであると。好きな人が悲しんでいる時に、自分の心も痛むのは、二人が昔一人だったからであると。そんな風に歌われています。

面白くありませんか?

神話の話なので、おとぎ話ではありますが、何故か腹に落ちるお話でした。

歌はこの映画の主演でもあるJohn Cameron Micheal。
俳優のくせに味のある、いい声してます。


余談ですが、プラトンはもう一つ面白いことをいっております。

神はよく人間に意地悪をして、体を引き裂いたり、せっかく作った町を破壊したりしますが、それは人間を恐れているのではなく、人間に嫉妬しているからだと。なぜ完全である神が、欠点だらけの不完全な存在である人間に対して嫉妬をするかというと、神は完全であるが故に、もうアップサイドがない。つまり、欠点を克服するために努力したりすることもなく、成長という概念自体もないと。だから神は人間に意地悪をするのだと。

ギリシャの神はキリスト教の神のように偉そうでも排他的ではなく、どこか人間臭くって面白いですね。


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オバマ・ヒラリー・大統領選
2008年3月 4日 23:33 | トラックバック(0)

ヒラリーがピンチのようです。

2月末時点の獲得議員数が、ヒラリー1034にたいしてオバマ1193と160近く差をつけられており、この差を埋めるためにはヒラリーは平均55%程度の得票が必要だが、オバマ支持をすでに明らかにしている州もあり、なかなかキビしい状況の様子。

結局、アメリカではNon-Whiteが大統領になることはないだろう、と考えていた家事屋としては非常に以外な結果といえます。

なぜこうなったのか?

と気になって少しだけ調べてみました。

・もともと同じ政党なので政策に大きな差はない。(中東外交へのアプローチは除く)
・もともとはヒラリー有利。経験、知名度、資金力、ワシントンでの人脈(→とても重要)、党組織のバックアップ、どれをとってもヒラリー有利。おまけにオバマは上院1期目。
・資金集めは当初ヒラリーが圧倒。党組織をバックに多くの大口援助者の協力をもとにさらっと1億ドル集める。
・ところが政治資金規正のため、1人あたりの献金額が2000ドルに制限されているため、大口からの献金が思ったより集まらなかった。このため2007年中にヒラリーの支持者は上限額を献金済みに。
・オバマはネットを使ったマーケティングにより、小口の支持者を集め、08年になってからもこれら支持者からの献金が続く。
・2月末のsuper tuesday以降、ヒラリーが資金ショート気味なのに対し、オバマは継続的にマス広告を流す事ができた。

ということで、大衆を狙って資金投入を継続的に行ったオバマの選挙戦略が奏功したことが大きな理由のようですが、ベースにオバマ氏の演説の巧みさがあることは言うまでもありません。直接聞いたわけではないのでなんともいえませんが、ラップのような聖歌のような、心を鼓舞する何かがあるようですね。

というわけで、今年は大統領選が面白そう。

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家事屋による英会話能力判定講座
2007年2月 7日 01:17 | トラックバック(0)

今日ふらふらと渋谷を歩いていたら、急に外国人に話しかけられました。といっても、内容はたいしたことではなく「渋谷警察はどこにあるのか教えてくれ。」といったものでした。(男が外人に話しかけられる理由はたいていこれです)

家事屋はなぜか外人によく道を聞かれるので、その話しかけてきた外人に「なんで俺に聞いたのか?」と聞いてみました。念のためですが、家事屋は英語が話せない訳ではありませんが、ペラペラというわけではありません。

するとその外人は、「お前は目があった時にそらさなかったからだ。」と答えました。

なるほど。

たしかに英語がまったく話せない人は、外人と目があってもすぐにそらしてしまうかもしれません。
話しかけられても困りますからね。

しかし、ここには誤解があります。家事屋は生来目がタレており、しかも常に眠たそうな目をしているため(ガーフィールドにそっくり)、どこ見ているかわからないのです。今回も実際は目をそらしたのですが、そらしていないと思われてしまったようです。なんと悲しい・・。

そんなわけで、本日の教訓としては。

『外人と友達になりたかったらガンとばそう!!』

合掌

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