マエストロスタッフブログ

海外の家事代行事情③ドイツほかヨーロッパ
2009年7月16日 16:01 | トラックバック(0)

さて、3回目はドイツ、及びヨーロッパの国々です。

なぜドイツかというと、一つには家事代行を促進する特徴的な仕組みが存在すること、いま一つは単に私が幼い頃ドイツ(当時の西ドイツ)に住んでいたため、実体験を元に書くことが出来る為です。

さて、私はデュッセルドルフという日本人がたくさん住んでいた町の郊外に住んでいたのですが、ベビーシッターさんや、家政婦さんは良く来ていました。彼らは主に近所の大学生ぐらいのお姉さんで、週に何回と決まっているというよりも、必要な時に電話をすると、フラッとやってきて色々とお世話をしてくれるような感じだったと思います。30年近く経った現在の状況はどうなのだろうかと、ドイツ人の友人に聞いてみたところ、いくつかの事がわかりました。

・ベビーシッターは相変わらず地元の知り合いに頼むことが一般的だが、都市部(友人はベルリンに住んでいる)では知り合いを見つける事が難しい。この場合はやはりサイト等を使って探すことになる。行政あまり積極的に斡旋をしていないので、民間のサイトで探すが、ナショナルブランドのようなものはない。
・家事代行も殆ど同じで、地方では相互扶助というか、お互いに世話を焼くことで事足りているが、都市部では業者を使う。個人がドア営業をかけてくることもあるらしい。
・ドイツはトルコ人の移民が多く、彼らが3K市場で労働力を供給しており、家事代行・家政婦として働くことが多い。もちろん"世界のメイド"フィリピン人も健在だ。

そしてもう一つ聞いたのが、
・雇い主は、家政婦を雇うと税控除が受けられる。
というもの、これがminijobといわれる特徴的な制度です。

まず、前提として、雇用者は家政婦を「社会保険」に加入させなければなりません。
ちなみに家庭内のヘルパーの場合は12%月ごとに一括で支払います。月の利用上限額は400€で、この範囲内であれば、労働者は無税で働けてかつ、年金・健康保険にも入れます。


そして、個人世帯が家政婦等を上記のように社会保険加入義務を負う形で雇用すると、年額2400ユーロまで税控除を受けられます。これにより節税メリットが生まれ、税金払うくらいなら家政婦雇うか、という流れになるようです。

ちなみに、ドイツの業者を調べてみましたが、ドイツ語のサイトしかなく、詳細は不明。でも、雰囲気的に大体おんなじことやってる感じですね。それにしてもサイト名がゲルマンメイドってどんなのが来るんだろうかとワロタ。
http://www.haushelden.de/
http://www.germanmaid.net/


カテゴリ: 家事屋のお仕事


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