マエストロスタッフブログ

家事屋とワイン達
2011年5月17日 22:30 | トラックバック(0)

バブルに沸きあがる中国では、日本の悪い面もしっかりと真似しているようで、ワインやゴルフといった日本の土地バブル期に流行ったものがしっかりと流行っているようです。そのせいで高級なワインは5年前の3倍の値段がついているとか、、、何とも迷惑な話です(昔の日本と同じく)。テレビでやっていたのですが、高い酒を買って喜んでいるのは主に男性(主に中年)で、女性は値段よりもしっかりと味を評価しているようで、快楽の仕組みの違いを感じます。 

私はアルコールには極めて弱いくせに、飲むのは結構好きなので、しょっちゅう真っ赤になって醜態をさらすことになります。(悪い酔い方はしません) お酒の中ではワインが好きですが、それほど味覚と嗅覚が繊細に出来ていないので、銘柄などにはこだわりません。好きな料理はカレー、ハンバーグ、そして鰻、と極めてお子様テイストであることからも分かるように、重くて強いカベルネなどを好んで飲みます。ちなみに、友人宅でブラインドで銘柄を当てる会をやったときは、800円・5000円・30,000円を飲み比べた結果、5,000円物と3万円物を見事に間違えました。(そして、誰一人全問正解はいなかったという始末)

さて、先日倉敷の奥さんのお勤め先の病院で、ワインの試飲会なるものが開催され、マルゴーを飲む機会に恵まれました。2007年産とかなり若く、神の雫的には「幼児虐待」の誹りを受けそうですが、出されたものは気にせず喜んで飲みます。結果、噂通りの豊潤な香りで、言われて見れば本当にカカオの香りがしてきました。なるほどこれはすごいな、と思ったのは香りが長続きすること。食事すすみ、グラスも重なり、感覚がだいぶ鈍って来た私にも分かる程、香りがくなってくるようでした。是非また、もう少し古くなったところで飲んでみたいものです。

ところで、所詮の程度の表現しか出来ようがない事屋及びその仲間たちに共通して言えることは、歴史に酔う、という点です。曰くこのワインはポンパドール夫人がだれそれと取りあっただの、こちらのワインはロスチャイルドさんが買い取って大きくしただの、いつぞやの害虫で散々な目にあったものの、奇跡的に生き残った苗からこの畑が蘇っただのという話を聞くと、それはもう興奮してしまい、是非自宅にも一本、となるわけです。楽天などで買物をすると、この気持ちをよく分かっているようで、それはもう壮大な物語が語られているのです。この傾向は主に男性に見られ、女性は純粋に好き嫌いで選ぶようでして、そのような薀蓄を語ろうとする旦那をヨソ眼に、奥様方だけでガブガブ飲む、という姿もまたユニバーサルに見かけられる現象のようでした。

カテゴリ: 家事屋の呑み食い


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