マエストロスタッフブログ

家事におけるQCとQAのあれこれ。
2005年11月28日 17:59 | トラックバック(0)


今でこそオバサンマスターとしてヒューマンタッチな仕事をしていますが、以前はシステムコンサル会社でSEなどしておりました。この会社のモットーは「プログラムも書けないヤツがシステムのコンサルティングなどできるか!」というもので、新卒で入った社員は全員一度は開発フェーズのプロジェクトに放り込まれてプログラムを組まされるのです。私は細かい作業は苦手な方なので、しょっちゅうバグ(=障害)を出して管理者の人に迷惑をかけていました。

さて、家事屋の仕事でも人間の感性にまかせっぱにすると、必ずバグ(作業モレ)が発生します。これを防ぐためには、?作業手順の管理、?作業結果(作業品質)の確認という工程が必須となります。いわゆる品質管理と品質保証です。

?については、研修期間を通じてみっちりと伝え、スタッフ自己流の方法は許さない!という強い態度で臨んでいるのですが、50年近く自己流で培ってきた家事の技をいきなり変えるのはやはり難しいようですね。この手順というものは、現時点で最良と思われるものを弊社の"標準"として定めているだけなので、「自分の手順の方がいいわよ!」というものがあったら、いつでも教えて下さいね。

というわけで、やはり?の作業結果の確認がとても重要になってくるわけです。このため作業終了後に20程度のチェック項目を確認しないと終われないようにしていますが、この時気をつけなければならないのは、あるスタッフが作業を行い、チェックOKの項目を他のスタッフが見るとNG、ということが起こりうることです。これは、「キレイ」という感覚には個体差があるためで、初めの頃はかなり悩まされました。こういう主観的な問題は下手をするとスタッフのモチベーションにも関わるので結構難しいのです。平方メートルあたりの埃の密度を計測する、とか出来れば説得力あるのですが、さすがにそこまでは出来ないので、結局今は研修時に作業レベルの「標準」を感覚として叩き込むことと、他のスタッフについて回る研修期間中に複数の先輩スタッフにつけて相互確認をさせる、という二点を行っています。これを行ってからは、かなり品質が上がったと思います。品質保証はやればやるだけ効果がでるので(コストはかかりますが)、これからも色々試してみたいと思います。


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カテゴリ: 家事屋のお仕事


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