マエストロスタッフブログ

家事屋の本棚:アーカイブ

魔王:伊坂幸太郎
2005年12月20日 13:11 | トラックバック(0)

友人に薦められて、初めて伊坂幸太郎作品を読みました。

ともすれば流されがちな日本人に対する警鐘とも思われる内容。なるほど、「頭のいい人々」の作りあげる情報や状況を鵜呑みにせず、自らに対して「考えろ、考えろ」を繰り返し、そして正しいと思ったことは勇気を持って行動できる人、クラレッタのスカートを戻した名も無いイタリアの人のような人になりたいもの。

アンダーソンの家が燃やされる場面で、いくらアメリカに対する反発が強まったところで、流石にこんなことは起きないんじゃないの!?とも思いましたが、これがアメリカ人ではなく、在日の韓国人・朝鮮人であったなら現実でも十分に起こりえるなと思い直し少し怖くなりました。カリスマ性をもった独裁者や扇動者が魔王なのではなく、魔王はそういう流されやすい大衆の中にいるんだなと。

でも、フィクションとは言えちょっと設定が非現実的過ぎる気が。個人的に超能力みたいなものは反則だと思っているからでしょうかね。


家事代行のマエストロサービス

東京タワー:リリー・フランキー
2005年10月27日 23:46 | トラックバック(0)

リリーフランキーの東京タワーを読んで、不覚にも涙してしまいました。親孝行せなアカンなぁ、と思います。

私のオカンも、筆者のオカンのように「若い子は常に腹を空かせている」と思っているフシがあり、私が友人を連れて家に帰ると、常にたくさんのオカズを出してもてなしてくれたものでした。今にして思うと、学生時代には夜中の12時近くに友人10人近くを連れてあがりこみ、大騒ぎしていたにも関わらず文句ひとつ言わずにもてなしてくれた家事屋のオカン&オトンの偉大さを感じずにはいられません。

ありがとう!オカン!

家事代行のマエストロサービス

【東洋経済】偽りのロハス
2005年9月26日 23:48 | トラックバック(0)

東洋経済の記事をみて、久々に感銘を受けました。

モノはパタゴニア代表のイヴォン・シュイナード(Yvon Chouinard)氏のインタビューで、そこにはこのようにあります。

/*------------------------------------------------

「パタゴニアはLOHASとは関係ない。(中略)パタゴニアは非常に真剣に環境保全に取り組んでいる。一方多くの人たちがLOHASの流れに乗ろうとしているが、その一部は必ずしも真剣ではないと思う。LOHASは単なるマーケティング用語だ。」

------------------------------------------------*/

私はLOHASについては明るくないのですが、「自然派の生き方」というようなノリで様々なものが売られているのを見るに付け、一時のブームで終わりそうな感覚は否めなかったのです。なるほど、マーケティング用語ですね。


また、この記事でもう一つ印象に残ったのは下記の一文です。

/*------------------------------------------------

「創業以来、ずっと企業の責任とは何かという課題と格闘し続けてきた。ビジネスとは実のところ誰に対して責任があるのかということに悩み、それが株主でも、顧客でも、あるいは従業員でもないという結果にようやく達した。

根本的にはビジネスは資源に対して責任がある。(中略)健康な地球がなければ、株主も、顧客も、社員も存在しない。」

------------------------------------------------*/

これはパタゴニアがアウトドアのグッズを扱うメーカーであるため、特に強く思うのでしょうが、それにしても非常に新鮮、というか、考えたことありませんでした。収益をもたらす源泉(原材料?)に対して恩返しをするというのは当然といえば当然ですが、してみれば私のようなサービス業者にとっての収益の原材料ってなんだろうか?やっぱりスタッフ?

家事代行のマエストロサービス

< 前へ

1  2

PAGE TOP