家事代行のマエストロサービス > マエストロインタビュー > 株式会社ソローサービス 代表取締役 鈴木拓様
今回のお客様
2010年02月03日更新 株式会社ソローサービス 代表取締役 鈴木拓様
平成20年6月 東京都荒川区にて株式会社ソローサービス設立 平成20年7月 東京都千代田区飯田橋に本店移転 平成20年11月 登記簿謄本取得代行ネットサービス開始 平成20年12月 名刺管理システム「アルテマブルー」販売代理店開始 平成21年8月 「楽天モバイル」販売代理店開始 平成21年8月 ハタケティブ協会事務局設置 平成21年10月 東京ビジネス支援センター設置
起業のきっかけ
長瀬「これまでは何をされていたんですか?」
鈴木「主に中小企業にいたことが多かったんですが、営業もやりつつ中の管理もやったり全体も見なくてはいけない。小さな会社でやっていたのは社内のデータベースを作ったり業務フローを作ったり、その中で自分は営業のこの部分をやりますよという感じだったのですが、中小企業は事務が疎かにされているということに気付いたんですね。しかし事務というのは実は企業の中でも非常に重要な部分でそこをアウトソーシングすると中小企業というのは非常に闘いやすい環境になると思ってやり始めたんです。」
長瀬「事務代行とはいってもいろいろあるとは思うのですが昔からあったんですか?」
鈴木「ありましたね。でも、発送や封入、工場の作業に近い、いはゆる『作業』の代行です。」
長瀬「経理事務代行というのはほとんどなかった?」
鈴木「たぶんあったのかもしれません。しかしそういう延長が申告書の作成やら書類作成を代行する司法書士、行政書士、税理士といった士業の方々になるのだと思います。」
長瀬「そもそもアウトソーシングというのは本来は自分でやるところを税法が複雑になってきたので税理士にお願いするとかそういうものですよね。」
鈴木「そのとおりです」
長瀬「いつの間にか税法が変わって対応できないとかね」
鈴木「そんなのしょっちゅうですね」(笑)。」
長瀬「やはり小さな会社が事務代行を使われることが多いんですか?」
鈴木「多いですね。」
アウトソーシングによって家族の愛が深まる?
鈴木「アウトソーシングって面白いな、と思うのは今までだったら社内で全部やらなくてはならないところ、あるいは自分にないものを外に求める中小企業が増えて、そういう考え方が浸透してきて、それは家族も同じで、核家族化した中で出来ない部分を外に出しコアに集中するようになってきたところですね。そういう発想なり考え方がスタンダードになりつつあるような気がしています。」
長瀬「コアに集中ですね。そこで夫婦の愛を深めるんですよ!」
鈴木「その通りです。(笑)」
長瀬「会社の中で経理以外ではどういったことをアウトソースするんですか?」
鈴木「いろいろありますけれどもたとえば人材派遣もそうですし、人事評価、教育などもアウトソースする会社が増えています。今は本当にビジネスアイデアさえあればそれを実現するツールというのは世の中にいっぱいある。でも中々浸透していなくて自分たちの足りないリソースだけでやろうとして失敗しているケースがよくあると思うんです。そういうのって非合理的だな、と。」
長瀬「システムっていうのも結局はアウトソースですよね? 基本的にシステムが変わると営業が変わるとかマーケティングが変わるとかって結構あるじゃないですか。これまで取れなかったデータが取れるようになったり半年かかっていた作業が一カ月でできるようになって経営判断がまるっきり違ってくることもあります。まあ構築の部分は外注でもなんとかなりますが、設計に関してはコアな人が関わらないとダメですね。キーパーソンをつかまえて話さないと。」
鈴木「データベースを作るときもそうですよね。業務フローに組み込まれていないと結局使われないデータベースになってしまいます。」
長瀬「そうですね。」
鈴木「ウチでやっている事務代行というのは単純な事務の代行ではなくてお客様の業務フローを改善してその中で更に残す必要のあるところを代行というかたちで受けるというものです。それをやらないと結局どこにお願いしても同じですよね。」
中田「それはまさにお願いしたいことですね。今までのフローをそのまま踏襲するのではなく、見直し、カイゼンをしてどうしても必要という部分をアウトソースでやっていただく、と。」
鈴木「そこでシステムの力というのが必要になってくるんですね。システムの力を借りるべきところがたくさんある。」
中田「ウチの場合、小さなベンチャー企業の中では社長がIT出身ということもあって、社内のシステムは進んでいる方だと思います。競合他社の話を聞くと請求書を何日もかけて手作業で作っているところなんかも多い。というかまだそちらの方が多数派ではないかと思います。」
長瀬「手作業はなるべく減らしたいと思っているんですけどね。スタッフさんの給与も現在は給与申告書という用紙を提出してもらってそれを本部でソフトに転記してやっているんですけど、現段階では作業報告の整合性が取れないのが課題なんです。入力の正確性が担保されるようになると、携帯からの終了報告からそのまま請求書を作成できるフローが作れる。タイムカードと同じ発想です。しかしシステムはユーザーのリテラシーというのもありまして、難しいですね。」
鈴木「システムを作られる方っていかにわかりやすく簡単に、というところが鍵ですよね。」
長瀬「今、データを登録するというときにログイン認証していないのはそういうところなんですけど、登録するのは作業データだけでスタッフ情報も顧客情報も名前ぐらいで、本当は名前もまずいんですけど、それ以上のマスター情報を載せようとするとログイン認証が要るじゃないですか?」
鈴木「そうですね。」
長瀬「ハックされても大丈夫にはなっているんですけど、やはり当然ログインができないとまずいなと。そこに大きな壁があります。」
鈴木「複雑なパスワードを覚えられなくて面倒くさいなというのがありますよね。」