マエストロスタッフブログ

羽生とTigerの名人戦
2008年6月21日 17:31 | トラックバック(0)

去る6月17日、Sandiego Torrey Pines G.Cで開催された全米オープンでTiger Woods(33)がR.Mediateを壮絶なプレーオフの末打ち負かして、トリプルグランドスラムを達成したのと日を同じくして、山形県天童市の「天童ホテル」では将棋界のタイガーこと羽生善治(37)王座・王将(と書くらしい)が、森内俊之名人をやはり激闘の末打ち負かして、永世称号である「十九世名人」の称号を手に入れました。

家事屋は将棋には明るくないのですが、弊社の社員の一人が非常に将棋好きであり、この名人戦のことも熱く解説してくれました。ゴルフと将棋では全く異なる世界ながら、話を聞いていると、この二人にはいろいろな共通点が見えてきます。

・共に恐ろしい集中力
・共に対戦中、相手に与えるプレッシャーがすごい(対戦相手曰く)
・共に終盤(グリーン周り)に強い
・共に逆転勝ちが多い(「羽生マジック」「タイガーチャージ」などと呼ばれる)
・共に持ち技が多く、局地戦に強い
・共に我慢強く、ピンチの時ほど冷静
・共にプレッシャーに強く、勝ちを左右するような重要な場面でミスを犯さない

一流の勝負士が備える条件というのは古今東西を問わず同じだなと思わせる項目がずらり並んでいますが、技術的な要素というよりも、より精神的な要素に多くの共通点が見られます。やはり、最後に勝負を決めるのは精神力、本番で実力を出し切れる力、ということなのでしょうか。そういえばゴルゴ13も言っています。「・・・いくら訓練を積んだとしても、それだけでは相手を倒すことはできない・・・。」

羽生は分からないのですが、タイガーをはじめ、一流のアスリート達は必ずメンタルトレーニングを行っています。これにはヨガのような瞑想を通じて、不安を消すようなものから、自己暗示に近いようなものまで各種あるようです。以前あるスポーツ選手のインタビューを読んだ時にも、「自分は昔から基本的に意志が弱く、重要な試合が近づくと練習から逃げ出したくなり、ついついプレステをしてしまうのだが、これも訓練によってだいぶ改善された」というような内容のことが書いてありました。(余談ですが、自分もよくテスト前になると、勉強をしなければならないのに無意味に部屋の掃除などを始め、疲れきって充足感と共に寝る、などということがよくあり、未だにその傾向は変わっておらず、現に今も明日締め切りのドキュメント作成を別ウィンドウで立ち上げたまま、ブログなどを書いております。)

仕事においても練習(?)は重要ですが、本番で実力をだせなかったら負けは負け、出直してこい、という厳しい場面が世の中にはいくらでもあります。我々もスポーツ選手を見習ってメンタルトレーニングを仕事に取り入れると良いかもしれませんね。

*後で分かったことですが、タイガーはこの大会の2週間前に左足の脛骨が断裂していたのを発見したにも関わらず、思い入れの深いこの大会のために無理を押して参加したそうです。つまり、試合中常に激痛だったということです。勝負の鬼としか言いようがありません。どうりでTショットがブレるなと思いました。

カテゴリ: 家事屋の徒然草


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