マエストロスタッフブログ

家事代行サービスにおける差別化①
2007年11月10日 16:09 | トラックバック(0)

たまにはお仕事についても書いてみようと筆をとってみました。
第一回目は家事代行サービスの差別化についてです。

家事代行サービスは、共働き世帯の増加に伴って近年徐々に普及していますが、作業担当者であるパートタイム労働者(主に30-50代の主婦)を雇用し、作業日時の調整を行い、派遣をするという単純なモデルであるため、基本的に業者間において顕著なサービスの差は見られないように思われがちです。

しかしながら、実際に業界に身をおくと、案内資料には現れない、いくつかの大きな違いが見えてきます。

1.スタッフの急なお休みの場合、代わりに作業できるスタッフが常時いること。

 前提として、この仕事は供給サイド(作業スタッフ)をいかにして安定調達して、辞めさせないか、というところが勝負の分かれ目になる仕事です。スタッフをしっかりと教育して一定の品質のサービスを保つことが出来れば、お客様は自然と増えていきます。逆に言うと、広告を大量に打ったところで、対応できるレベルのスタッフがいなければ評判を落とすだけで、お客様は増えません。いわゆるESがCSにダイレクトに繋がる仕事と言えます。

 このような仕事では、どれだけスタッフが働きやすい環境を提供しているか、ということがとても重要な差別化の要因としてじわじわと「効いて」きます。働きやすい環境を構成する要素としていくつか考えられますが、最も重要なのが「スタッフのお休みの場合の対応」です。

 スタッフは30-50代の主婦であるため、それぞれ突発的な用事というものが入って来ることがしばしばあります。30代では子供の体調不良や学校からの呼び出しなどの子供関係、50才に近づくにつれて親(または義父母)の体調の変調や介護などの親関係がその主たる理由です。

 こうした事があまりにも頻繁に起きる人は社会人として論外ですが、こうした事態が発生した場合に、会社として他のスタッフで代替できる(又お客様と交渉して日程の変更を行う)体制があることが、スタッフが安心して働ける環境を考える上で最も重要なことです。これはとても当たり前のように思えますが、会社としてはコスト増に繋がるため、あまりやりたくないと考えてしまいます。多くの業者では慢性的な人手不足の状態であるため、他のスタッフもスケジュールには余裕が無いことが殆どであり、こうした緊急出動用のスタッフを用意しておく場合、固定給として雇わざるを得ないためです。

 このようなコストを許容するポリシーがあるか(これは企業体力には関係ありません)は視点として一つ持っておくべきだと思います。私の知っている限り、先行している業者でも、スタッフが休む場合は基本的にはサービスのスキップ(一週間お休み)となり、交代のスタッフが来ることは無い、という会社がいくつかあります。

 ちなみに弊社には緊急用のスタッフが3名おり、おかげで今のところあまり儲かっていない状態です・・・。

家事代行のマエストロサービス

カテゴリ: 家事屋のお仕事


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